お盆休みに入りました。
だがしかし、こちらの事情に関係なく、シカはつかまります。お盆休みだ~と浮かれる暇もなく、休暇初日の朝から、
農家さんが仕掛けた箱罠にシカがかかったとの連絡を受けて、止め刺しと回収に向かいます。
過酷な夏のシカの回収と解体!

夏のシカの回収と解体は、時間との勝負です!
ー 回収しに行く時間も、なるたけ早朝!!
ー 止め刺し・放血からの、解体所までの運搬も法定速度を守りつつ、ゆっくり急ぐ!!
なぜなら、傷む速度が冬と違って、とっても早いから!!日本の夏が、30度を超す日々がノーマルとなった昨今、これは避けられない問題です。
傷んでしまう問題への何か解決策はあるのでしょうか。氷水に漬けて運搬する?生け捕る?思いつく対処法はあるかもしれませんが、そうしたコストをどこまで掛けるべきか、どうか。全国のジビエ肉解体所の方々は悩むところだと思います。
生け捕るのもその分、リスクが増しますし、シカを拘束することで与えるストレスの肉質への影響まで考え出すときりがない。
少し余談ですが、一般的に、馬やシカのように細い四本足で体を支える草食動物は、ケガをしたからといって、寝転がって治癒を待つのが難しいのです。
ライオンや人間といった、肉食・雑食性の動物は、高カロリーなものを食べさえすれば、一定期間は食事をせずに活動を休止できます。一方、草食動物の主食は低カロリーな草です。そのため、たくさんの量を食べ続ける必要があります。たくさん食べるためには、常に移動し続けて食料を探し続けなければなりません。なので、足回りのケガや拘束によって、移動を制限することは彼らにとってかなりハイリスクな状態になります。
これは経験則的なものですが、斜面などにかけられた罠で獲れたシカを回収・解体してみると、リンパ線のあたりがジュクジュクして、リンパ液が漏れているようなことが多いです。恐らく、罠から抜け出そうと暴れるうちに、バランスを崩して、脱臼・骨折したり、強くぶつけることが関係していると思われます。
捕獲した以上、美味しいジビエ肉にしたいと私たちは考えているので、そうした場合、協力農家さんたちには罠の適切な設置場所など伝えて、良い状態での捕獲に協力してもらうことがあります。
SIMPLE IS BEST.
話が逸れてしまいましたが、結局、試行錯誤しつつも、現状はシンプルに。
冒頭にあるとおり、気温が上がりきっていない早朝に現場へ急行し。適切に動脈を切り、スムーズな放血に努める。軽トラに載せた後は、ゆっくり急ぐ!の正攻法で取り組んでいます。
でも、夏の回収のなにが大変かって、道路から離れたところに罠がある場合です!!この日の回収がまさにそんな場所でした。地獄の暑さの中で、シカ2頭をソリに載せ、道路までひいていく、朝からハードな一日でした。こんな日は、もう解体する前から、エネルギー切れ寸前になりかけます。
