山に入るとシカ、カモシカ、カケス、ツキノワグマ…etc
さまざまな動植物と出会います。
運よく写真に収められたものだけですが、ちょこちょこ紹介していきます。
ヤマカガシ、現る!
モンスターハンターのクエストタイトルみたいな見出しになってしまいました。
けど、本当に突然、山の斜面から何か転がり落ちてきたら、
ヤマカガシだったので、まさに”現る!!”という一言に尽きる。
突然現れたヤマカガシ。
*なお、専門家ではないので、推定ヤマカガシです。
帰宅後インターネットで調べた結果「っぽいな」というだけで判定しています。
もし読者の中にヘビ博士の方がおられましたら、「これは~~じゃないか?」と
そっとお問い合わせから囁いていただけると嬉しいです。


がっつりカエルに噛みついていました。
これを見た瞬間、頭によぎったのがこちら。
『星の王子さま』(著:サン=テグジュペリ)より、”ゾウを飲み込んだウワバミ”

ヘビは本当に自分より大きな生き物を呑み込めてしまうんだ…と、少し驚きました。
なお、この後、なんとカエルが底力を発揮して、逃げおおせてしまいます!
一時は両足を呑み込まれていたのに、そこから脱するとは、
最後まで諦めないことの大切さも学べた日でした。
あれは捕食シーンではなかった!?のでは。ヤマカガシについて知る
さて、その後、写真のヘビは何だったのか調べる過程で知ったのは
ヤマカガシさん、実は毒を2種類持っているということ!
皮膚との接触又はそれを食べることで人間に悪影響を与える毒(ポイズン)と、
牙などで体内に注入されることで悪影響を与える毒(ベノム)の両方を持っているのだそう。
この毒を2種類もつヘビは、世界4000種を超えるヘビの中でもごく一部。
ヤマカガシはそんなレアヘビの一つなのです。
ちなみに、2つの毒は生物的な意味は異なるので知っておこう。
人間が食べたとき病気になる動物は、ポイズン持ち(poisonous)
人間が噛まれたとき病気になる動物は、ベノム持ち(venomous)
ベノムと、聞くとスパイダーマンにでてくる黒いアイツを思い浮かべてしまうけど、
今後は上の意味もしっかりと頭に入れておきたい。
ちなみに英語圏だと、”毒”を「Poison」「Toxin」「Venom」と使い分けたりするそう。
こういうのをさらっと使いこなせると上級者感あっていいですよね。
とまあ、ヤマカガシに話を戻すと、偉そうに書きましたが
調べる過程で見つけたこのサイトの受け売りです。
https://forbesjapan.com/articles/detail/71072
さらに、読み進めると、こんな一文が目に留まりました。
「ヤマカガシの場合、毒を持つカエルを食べることによって、毒を獲得する。」
つまり、あれは食事も兼ねた毒補給だったのかもしれない。逃げられていたけど。
ヤマカガシについて、少し詳しくなれたそんな春の日の想い出でした。
最後に動画もどうぞ。
カエルは毒を食らっても平気なのか?と疑問でしたが、
そもそもカエルから毒を手に入れているなら、抗体もってますよね。納得。
ヤマカガシに限らず、山の中にいるとヘビはよく見かけます。
その都度、写真に収めようと頑張るのですが、スマホを出そうとしているうちに
シュルシュルと逃げられてしまいます。
しかも、彼らは隠密のプロです。
逃げもするし、そのカモフラージュ率の高い迷彩皮膚を活かして、
じっと動かずに周辺環境と同化することもしばしば。
なので、このヤマカガシとの遭遇はかなりレアで嬉しかったです。
